末永昭二 さん
「『新青年』趣味」第8号、完売おめでとうございます。
次号も、楽しみにお待ちしています。
末永さんの「貸本小説研究のために」も、ぜひ拝見したいです。
「学会」というのが、少し敷居が高いですが… (^_^;;;)
問い合わせてみます。
もぐらもち さん
末永さんの投稿を受けて…
『紅色ダイヤ』の戦後版(昭和21年4月平凡社刊)ならば、最近譲っていただいて所有しています。
この本では、昭和三年二月二十五日印刷、昭和三年三月一日初版、昭和二十一年四月廿日再版発行となっています。
風狂さんのメモは、この初版の事ではないでしょうか?
この本は、もぐらもちさんのリストでは所有されている事になっているので、ご存知かと思っていました。
もぐらもちさんのHPの現代大衆文学全集「小酒井不木集」(昭和3年3月 平凡社)と比べてみると、「紅色ダイヤ」以下「塵埃は語る」まで、収録順序が全く一致しています。
別冊幻影城の島崎博編「小酒井不木リスト」を見てみると、やはり現代大衆文学全集の紙型流用と記されています。
Dupinさんのご協力のおかげで、宮澤さん登場の「週刊マニアタック」を見ることができました。
これは、 Dupinさんの書きこまれた通り、宮澤さんが主役の番組ですね。
「マニア」に「アタック」する番組だったのですね。
宮澤さんという味の有る個性の方(宮澤さんゴメンナサイ)を得て、ミステリマニアでなくても面白い番組になっていま。
もちろん、乱歩の土蔵の映像にも感激しました。
番組の半分以上が、乱歩の土蔵と蔵書の映像なので、何度も見なおしたくなります。
やっぱり、宮澤さんは羨ましいや。
Dupinさん、大変ありがとうございました。
小林文庫です。
瞬く間に「世界探偵文芸叢書」の全貌が、明らかになってゆくのは、本当に凄いですね。
自分のHPながら、感心してしまいます。
これも、素晴らしい方々に集まっていただけたおかげ。
情報提供していただいた皆さんに感謝します。
これからも、よろしくお願いします。
また、中さんに直接ご連絡いただいた方。
このHPを覗いていただいて、ありがとうございます。
また、情報ご提供ありがとうございます。
もし、気が向かれましたら、掲示板のほうでも色々ご教示いただけると幸いです。
(掲示板でお答えいただけると、多くの方に情報が広がりますから)
桜さん
> 『国際スパイを語る』(清和会) 初 乱歩 昭和17
> というのが出ています。推理文庫の「探偵小説四十年 3」p123
> をみますと、「清和会で講演」とあります。
この本は、私も気になりました。
中さんの手に入る事を、お祈りしています。
講演録というと、中さんの乱歩著作リストにも『ラヂオ講演文藝講座』と言うのが載っていますが、この種の「ラジオ講演集」には探偵作家の講演が載っていそうですね。
たまたま、この「文藝講座」は所有してますが、他には森下雨村、甲賀三郎の講演も載っています。
乱歩の講演は、甲賀三郎、水谷準、横溝正史、大下宇陀児と協力して探偵小説を作って見る、という話で、結構興味深いです。
「ラジオ講演集」は、他にも目録では何度か見かけた事が有りますが、ことごとく外れました。
おかげさまで「『新青年』趣味」第8号,江戸川乱歩特集が完売いたしました.
お買い上げいただいた皆様.ありがとうございます.
既報の通り,現在第9号を鋭意編集中ですので,どうぞご期待ください.
私が貸本のことを30枚ばかり書いた日本出版学会の『日本出版史料』第6号が出ました.
詳しくは上記のURLで,と思ったのですが,まだ最新号の目次がアップされていないので,以下に書いておきます.価格は1500円(+税)です.
「向陵時報」から「帝大新聞」、医学書院へ 長谷川泉
貸本小説研究のために 末永昭二
芥川竜之介『支那游記』の製作工程 居郷英司
言論・出版関係法令集成(明治編その6) 林 伸郎
明治期「新式貸本屋」と読者たち 浅岡邦雄
私は例によって貸本のタイトル分析(時代小説303冊の統計),貸本出版社の人脈(487冊の版元の統計)などをまとめています.ご興味をお持ちの方はどうぞ! いつも宣伝ばっかりで恐縮ですが.
もぐらもち様.
ウチの『闘病術』は120版以上! これは正確な重版数ではなく,(人外境通信でも書きましたが)部数(ロット)を示しているのではないかと思います.『紅色ダイヤ』は平凡社の紙型流用ということは考えられませんか? 平凡社の大衆文学全集の紙型を流用した本っていくつかあるようですから(昭和21年の『紅色ダイヤ』もそうだし,宇陀児にもありますよね).子ども向けに少年ものだけを抜粋した本を作るっていうのはありえそうな話なのですが,いかがなものでしょう.大衆文学全集よりも早く出ているのが妙ですし,無責任な憶測なのですが.
風狂さま
マニアックな不木ネタが紹介されて嬉しい事この上もありません。実に勉強に
なります。「懐疑狂時代」の初出もちゃんと調べておく事にします。
(とりあえず?マーク付きでリストに反映させてみました。)
我が家の『慢性病治療術』は奥付が切れていて確認出来ませんでした。
不木本も書誌的にはなかなか一筋縄ではいかないようで、頭が痛くなります。
『闘病術』なんか一体何刷まであるのかわかりませんし(笑)。
しかしいよいよ怪しいのは平凡社の『紅色ダイヤ』昭和3年2月、というやつですね。
もし本当に存在するとしたら、大衆文学全集とあまりに刊行年が近過ぎますし、
何なのだろう、といった感じです。
いやはや、一人でわくわくしております。
以前、風狂さんにおしえていただいた、伊藤松雄に関する原稿が長谷部さんによりかかれていました。「地下室」総目次では、1982.5月の、「紙の虫談林」67として、「伊藤松雄の「大江戸捕物秘帖」」があるようです。
「新青年」総目次をみていましたら、甲賀三郎「荒野」昭和2年、2回連載です。時期的には、第八編としてもありそうです。
「懐疑狂時代」、、、
大阪毎日、東京日日 昭和3年 4/1〜5/17 夕刊
と、高木健夫「新聞小説史年表」に載っています。
信憑性は保証しかねますが。
「慢性病治療術」、、、
S2/3/3発行
S2/4/10八版発行
日本心霊学会刊
というのがあります。
過去に2〜3冊見ましたが、いづれも同じ奥付でした。
3月3日の初版本は存在するのでしょうか。
「紅色ダイヤ」、、、
S3/2 平凡社
というメモが手元にあって、現物は知らず、たぶん何かの
本に載っていたんだと思いますが、存在するのでしょうか。
このところ、古書目録が手元にきていないので(昨年の同じ時期にくらべて、10数冊もすくない)、5月での古書も入手がすくないということになります。
これは、ほかの人にも、そんな状況なのでしょうか。
当たらなかったものや、やり過ごした一冊をおもいうかべます。そのなかの一冊(?)の書名が下に、あげられています。
第八編『荒野』甲賀三郎 昭和2年8月?日
です。しかし、書名は同じでも、刊行年や装丁(箱付)がことなるようです。
「陳書」2号(平成12年7月)には、書影付で、
『荒野』 一冊 初版 極美本 箱入 甲賀三郎 昭和4年刊
とあります。これは、昭和2年刊行のものとはことなるのでしょうか。
また、今年の3月には、同名の本がでていましたが、手元にある今年の古書目録、103冊をみても何処に掲載されていたのか、みあたりません。
確かに、この書名の本はあるのですね。
「世界探偵文芸叢書」の全貌が着々と明らかになってゆく、凄いなあ、と思っていたら。
風狂さま
>そうそう、不木の「死の接吻」という本が昭和22年4月30日に三佯社から
>探偵小説傑作集第五巻として発行されています。
この本の事は初めて知りました。中島河太郎氏のリストはおろか島崎氏のリストからも
長山靖生氏のリストからも漏れているようで……。この三人が調査済みならもはや
小酒井不木著作リストは安全地帯であろうとたかをくくっていたのですが(笑)。
これもいずれ実物にめぐりあいたいものです。
というわけで取り急ぎ拙サイトのリストに反映させて頂きます。
続々とご教示をたまわり、感謝に堪えません。お知らせに従い、新たにメールでお教えいただいたことも含めて、昨日のリストを訂正いたします。
『歴史顛覆者』の発行日は、奥付をそのまま記せば「大正十六年一月十日」です。日付のほうは手許のデータでも1月10日となっているのですが、こちらに書き込んだリストではなぜか2月と誤記してしまいました。二日酔いで頭がぼんやりしていたのだと思います。まことにどうも相済みません。
元号に関しましては、大正から昭和への改元は大正15年12月25日に行われましたから、改元以前に印刷された「大正十六年」の奥付をもつ出版物も出回ったようで、『歴史顛覆者』はその一冊かと思われます。同書の奥付が大正16年となっていることは以前調査したとき確認していたのですが、つい地上の慣習に引きずられて昭和2年としてしまった次第です。
また、世界探偵文芸叢書は「巻」ではなく「編」を採用しておりましたので、そのあたりも考慮してリストを再掲載いたします。
○第一編『歴史顛覆者』E・P・オッペンハイム 訳:安東礼夫 大正16年1月10日
○第二編『犯罪学者の眼』ウイリアム・ハラット 訳:高橋誠之 大正15年11月15日
○第三編『刺青夫人』J・S・フレッチャー 訳:林広次 昭和2年4月16日
○第四編『深夜の埋葬』フレッド・M・ホワイト 訳:新田鳴爾 昭和2年4月6日
第五編『弁護士町の怪事件』フレッチャー 訳:高橋誠之 昭和2年7月10日
第六編『闇に蠢く』江戸川乱歩 昭和2年5月16日
第七編『疑問の黒枠』小酒井不木 昭和2年7月25日
第八編『荒野』甲賀三郎 昭和2年8月?日
『荒野』は未確認、と附記しておくべきでしょうか。
■もぐらもち様
ほんとにご無沙汰いたしました。わざわざお手数をおかけして恐縮しております。上記のごとく単純なミスで盛大に恥をさらしてしまい、できればいっしょに穴に入らせていただきたい気分です。
■森下祐行様
はじめまして。ご教示ありがとうございました。『歴史顛覆者』の発行日は、上にも記しましたとおり大正16年(昭和2年)1月10日です。「目で見る探偵小説五十年・2」のデータは、「一月十日」の「十」に引きずられて「十月」としてしまったという、あってはならないけれどありがちなミスではないでしょうか。今後ともお気づきのことはご指摘ください。
■日下三蔵様
ご多用中、ご丁寧にありがとうございました。一歩また一歩と地獄に踏み込んでいる昨今です。『弁護士町の怪事件』についてメールでお知らせいただいた方からも、「書誌作成は一種の地獄です」とのお言葉を頂戴しました。ぜひとも道連れになっていただきたく、よろしくお願いいたします。
■風狂様
はじめまして。ご教示ありがとうございました。仰せのとおり「現物を当たる」べきなのですが、なかなかままなりません。世界探偵文芸叢書でいいますと、『闇に蠢く』に装幀や挿画の担当者が明記されているのかどうか、そのあたりもなんとか押さえたく、ほかの巻で当たりをつけられるかなと迂遠なことを考えていたのですが、『歴史顛覆者』には「装幀 大塚克三」との記載があり、『弁護士町の怪事件』には装幀者名が記されていないということが、現時点で判明しております。やはり現物に当たるしかありません。地獄の業火が見えるようです。
■桜様
おっしゃるとおりの「急展開」で驚いております。お知らせいただきました『国際スパイを語る』、どうやら清和会が編んだ講演録かと思われますが、聞いたこともありません。乱歩の手書き目録にも記載されておりません。地獄への一本道をお示しいただいたような気もいたしますが、ぜひとも入手いたしたく、詳細をメールでお知らせいただければ幸甚です。
中さん、『世界探偵文学叢書』は、急展開をみせています。目がはなせません。
ところで、ごく最近の目録では、
『国際スパイを語る』(清和会) 初 乱歩 昭和17
というのが出ています。推理文庫の「探偵小説四十年 3」p123
をみますと、「清和会で講演」とあります。
「会報によると、私の演題は「スパイ防諜奇聞」となっている。(略)」
とあるので、この「会報」での題名でしょうか。
講演ののち、「会報」とは別に新たに作られた講演集でしょうか。
中さん、これまた、情報ですが、いまならば、まだ抽選がおこなわれていないようです。
なお、中さんの、昭和17年の項目には、ありませんでした。
伊藤松雄さんの戯曲が一編、以下のに収録されています。
戯曲(今まで、五作品確認されています)
戯曲6 『現代戯曲大観』1922.4月(新潮社)「危念」伊藤松雄
これにより、執筆は、1926年よりも前にさかのぼりました。
八木昇「大衆文芸図誌」に不木の「疑問の黒枠」が書影入りで載っていて、
昭和2年7月25日とあります。
「別冊幻影城」不木篇の島崎博編書誌にも同じ日付がありますので、日付は
この通りなのでしょうけれど、この作品の最終回は「新青年」の
昭和2年8月1日(8月号)なんですよね。
印刷納本は7月1日ですが。
発行月日だけ見れば完結前に単行本になっているような、、、
もっと不思議なのはその最終回が掲載されている「新青年」8月号に新刊紹
介が載っていること。
(251頁です。)
で、その「新青年」の巻頭の口絵をめくったところに「世界探偵文芸叢書」
の広告があって、1から5までの書名が羅列してあり、6の「闇に蠢く」が
大きく最新刊の扱いになっています。
「歴史顛覆者」も初刊は10月ではないだろうと思われます。
(8月号ですから。)
大正16年の本は不敬に当たるので、回収、、、なんてことはないですよね。
なんにしましても乱歩の序文の有無は現物を当たるしかないようです。
そうそう、不木の「死の接吻」という本が昭和22年4月30日に三佯社から
探偵小説傑作集第五巻として発行されています。
日下です。
ご無沙汰いたしております。仕事が詰まって身動きが取れません
でしたが、ちくま文庫の海野十三集の解説を仕上げて一息ついた
ので、出てきました。
>中相作さま
私もそろそろ乱歩書誌に手を付けなきゃと思っていたところでし
た。しかし、乱歩自身の著書に関しては、以前、中さんにいただ
いたデータに付け加えるものがほとんどないような気が……。
中さんの書誌は、アンソロジーはもとより、帯、序文などの寄稿
も網羅しようという壮大なものなので、完成が楽しみです。私が
ほんのちょっとだけお手伝い出来るとしたら、ここぐらいかなぁ。
という訳で、一点だけ。
>取り急ぎ整理しますと、現時点で刊行が確認されている世界探偵文芸叢書は
>下記のとおりです(手許には一冊もありません)。
>○第一巻『歴史顛覆者』E・P・オッペンハイム 訳:安東礼夫 昭和2年2月10日
えー、うちにある『歴史顛覆者』は、大正十六年一月十日初版発行
となっております。大正十六年は昭和二年ですから、二月発行や十
月発行の本があるならば、相当短期間に版を重ねたことになります。
しかし、出る度に初版あつかいの東京文芸社方式だと、書誌作成者
にとっては地獄ですね……。
中相作さま
《世界探偵文芸叢書》について疑問点があるので、ひとこと。
雑誌「幻影城」の1975年3月号に掲載の島崎博編「目で見る探偵小説五十年・2」によると、《世界探偵文芸叢書》は八冊あることになっています。「歴史顛覆者」「刺青夫人」「弁護士町の怪事件」の書影は同書で確認できます。で、八冊目は、
第八編 荒野/甲賀三郎 昭和2年8月
――表題作を含め短篇10編収録
この本は国書刊行会の「緑色の犯罪」巻末の浜田知明編《甲賀三郎著書目録》にものっていますが、ページ数、発行日が不明になっているため、おそらく編者も未見の著作だと思います。
なお、「目で見る探偵小説五十年・2」によるとオッペンハイム「歴史顛覆者」の発行年月が昭和2年10月になっています。
もし【昭和2年2月10日】がこの本を所蔵の方のご指摘なら、こちらが正しいことになります。ご確認をお願いします。
で、わたしもこの叢書は一冊も所持していません。(笑)
中相作さま
こんにちは。「奈落の井戸」のもぐらもちです。ご無沙汰しております。
不木研究サイトを名乗りながら、当該コンテンツの注意書きにもある通り、件の書籍リストは
人様の労作を単に私がウェブ上でご紹介させて頂いているに過ぎませんです。
恥ずかしながら実物は所持しておりませんので詳細な書誌的データもご提供出来ず、確認の
お役に立つとは到底言えません。ああ恥ずかしくて穴があったら入りたい。
でも私の場合もぐらもちだから入ってて当たり前のような気も。
『弁護士町の怪事件』をご所蔵の方から、メールでお知らせをいただきました。取り急ぎ整理しますと、現時点で刊行が確認されている世界探偵文芸叢書は下記のとおりです(手許には一冊もありません)。
○第一巻『歴史顛覆者』E・P・オッペンハイム 訳:安東礼夫 昭和2年2月10日
○第二巻『犯罪学者の眼』ウイリアム・ハラット 訳:高橋誠之 大正15年11月15日
○第三巻『刺青夫人』J・S・フレッチャー 訳:林広次 昭和2年4月16日
○第四巻『深夜の埋葬』フレッド・M・ホワイト 訳:新田鳴爾 昭和2年4月6日
第五巻『弁護士町の怪事件』フレッチャー 訳:高橋誠之 昭和2年7月10日
第六巻『闇に蠢く』江戸川乱歩 昭和2年5月16日
第七巻『疑問の黒枠』小酒井不木 昭和2年7月?日
『疑問の黒枠』については、これまた取り急ぎもぐらもちさんの小酒井不木研究ページ「奈落の井戸」を拝見して確認いたしました。乱歩でさえ七巻までしか持っていなかったというのですから、これがこの叢書の全容と考えていいように思われます。
また、『弁護士町の怪事件』には乱歩の序文が見当たらない旨もご教示いただきました。したがって、上のリストで○をつけた巻に乱歩の序文(いずれも同文)が収録されているということになります。
■小林文庫オーナー様
おかげさまでたいへん助かっております。ひきつづきよろしくお願いいたします。
須川さん、このアンソロジー、あらたに刊行されないので、残念ですね、そこに登場した作家たちの略歴には、何度かおどろされました。
新刊のみについていた、「春陽堂通信」は1999.7月から2000.12月まで、七冊、発行されましたが、これも今後付いてくることがないので、おしまれます。
葦書房版『夢野久作著作集』全六巻。その最終回配本が近々おこなわれるようです。
「第六巻 書簡・雑纂・年譜」
ですので、時間がかかったのでしょうか。
第四回配本が「近世快人伝」第五巻 1995.2.25初版発行
第五回配本が「外人の見たる日本及日本青年」第一巻 1996.10.25初版発行
でしたから、五年ぶりです。
文春文庫『傑作ミステリーベスト10』。1977年から2000年までの24年間のものです。
ここには、土屋秀夫(隆夫)、伊原まなみ(井原)、頻出する村山実(朝山)、芳之昌之(芳野)、恩田陸(?)、夏野百合(光原)、森泉英俊(森)のような名前の人によるコメントがでてきます。その当時の週刊誌に当っていないので、それらの名前で書かれているかどうか、正確には言えませんが、いろいろな名前でコメントがされています。
いやあ、やはり中止ですか。
このまま増殖したらどうなるんだろうと
心配していたので、ほっとしたと言ったら
不謹慎でしょうね。しかし、収録作は
思いっきりマイナーでこの種のアンソロジーは
絶後でしょう。さすがは春陽堂!!!
■末永昭二様
お知らせありがとうございました。さっそく webcat を利用してみました。乱歩の著作を検索しましたところずらずらデータが出てきたのですが、最初のほうに並んでいるのはすべて欧文、つまり海外で刊行された乱歩の本でした。『江戸川乱歩著書目録』にはむろん海外の刊行分も記載することにしているのですが、作業を先送りしてほとんど手つかずの状態です。SOS を打電したい。
ついでに亡父の名でも検索してみたのですが、私も知らない本が一冊ありました。亡父の著作が比較的短期間に集中しているのは、物書きとして一本立ちしたらなんだか戦争が激しくなり、戦火を逃れるためとおそらくは食えなくなったこともあって、いったん田舎に帰らざるを得なかったからだと思います(亡父の郷里は三重県上野市です)。戦後はふたたび東京に出る機会を失してしまったようで、そのあたりにあるいは亡父の屈託を見るべきかとも思われますものの、しかしたまたま名張に住みついたおかげで私のような立派な子宝に恵まれたわけですから、人生の収支はきっちり帳尻が合っていたと申しあげるべきでしょう。それからもうひとつ、亡父はかなり筆が速かったらしく、それも短い期間に著作を集中させられた理由かと判断されます。本人は生前、速筆ぶりに関して「三上於菟吉ほどではないけれど」と妙な自慢をしておりました。連日ドメスティックな話題で申し訳ありません。
■桜様
お知らせありがとうございました。頭に入れておきます。ご指摘の世界探偵文芸叢書『弁護士町の怪事件』にも、やはり乱歩の序文が収録されていたのでしょうか。なんとも気になってきました。ひきつづき皆様からのご教示をお待ちしたいと思います。
中さん、以下は情報だけです。
『世界探偵文芸叢書』(大正15年から昭和2年)大阪、波屋書房、の3冊が、古書目録「芳林文庫古書目録 探偵趣味」第五号 特集:S・F小説(含・幻想・怪奇)、平成九年十二月、に出ていました。
残念ながら、ハズレでした。
中さんのリストに出ていないのが、1冊あります。
・第五巻 「弁護士町の怪事件」フレッチャー カバー付
高橋誠之訳 昭和2年
競争があり、入手できませんでした。
風々子さん、ふたつのアンソロジーには昭和三十年代の読物雑誌に掲載されていた読物から選択されていましたから、それで期待していたのですが、それにしても、新刊が出てこないのは、残念なことですね。
末永さん、海野さんの記事が「『新青年』趣味」第9号(7月発行予定)に掲載こと、お知らせありがとうございます。
桜さま、末永さま
あらら、刊行中止なんですか、春陽文庫アンソロジー。
それは残念。
このシリーズ、
今まできちんきちんと新刊で買っていて、続巻も心待ちにしていたのに。
いつか<いつだ^^;
読もうと楽しみに取っておいたのに。
こういう、平成の世に新刊書店で常備されていないような作家の作品に
触れる機会は大歓迎だったのですが。
なんでも,大学図書館の蔵書検索システムなんだそうです.私はなんだかよくわからずに使っていますが,なかなか便利なものです.アドレスは上のURL欄なので,直接飛んでください.
ご尊父のご著書は,比較的短期間に集中して刊行されたみたいですね.こういった本は国会図書館などより,大学図書館の方がよく所蔵しているようです.
いや,自分の投稿を確かめようと思ってリロードしたら中様のご投稿が出てきたので,ビックリしました.
白状しますが,「世界探偵文芸叢書」については,残念ながらお役に立てません.識者におまかせいたしましょう.
■末永昭二様
ご尊父、などとおっしゃられると誰のことかと思ってしまいますが、自分のご尊父がアルスにいたということや、そのあと身を寄せた日本読書新聞の編集部で昼間から酒をくらって際限もなく猥談に打ち興じていたという赤っ恥なエピソードを、私は佐野眞一さんの『業界紙諸君!』で初めて知りました。考えてみると亡父の経歴などというのも詳細はいっさい不明で、おっしゃるとおり身内ながら興味深い気はいたします。「あなたもバージン、あたしもバージン」というリフレインが印象的な野坂昭如さんの「バージン・ブルース」に、たしか「親父のあしあとなつかしや」という歌詞が出てくるのですが、私も馬齢を重ねてこのフレーズの深い意味がおぼろげながら実感できるようになったみたいです。それにしても出し抜けに「バージン・ブルース」が出てくるのは、やはり猥談好きの血がなせるわざであるとしか申しあげようがなく、ご寛恕いただければ幸甚です。ところで、No.447でご言及の「webcat」とは、そもそも何のことなのでしょう。ご教示いただければ幸甚です。
■宮澤様
仰せに従って「常駐」につとめたいと思います。ご出演の「週刊マニアタック」は、そろそろ当方にも放送局からお送りいただいたテープが到着する頃合いでしょうか。No.453の Dupin さんの書き込みを拝読し、おおいに期待しているところです。土蔵がらみでついでにお知らせしておきますと、日本エアシステムの機内誌「アルカス」7月号で「東京特集」なるものが組まれ、そのなかに乱歩邸の写真や平井隆太郎先生のエッセイなどが掲載されるそうです。土蔵そのものの保存に関しても新しい動きが出てきているようなのですが、現時点では詳しいことはわかりません。
■桜様
名張市立図書館の江戸川乱歩リファレンスブック3『江戸川乱歩著書目録』は、2002年度の発刊を予定しております。2002年の半世紀前、つまり1952年は乱歩が生地名張を訪れて生家跡に案内され、「ふるさと発見」を果たした年にあたりますので、2002年はめでたくも「ふるさと発見五十年」であるとかなんとか理屈をこねて名張市の予算を獲得する運びになっているのですが、いまだ確実な話ではありません。来年度に予算獲得が実現する確率は、今年の巨人がリーグ優勝を果たす確率にほぼ等しいといったところでしょうか。
■小林文庫オーナー様
ご登場、などとおっしゃられると誰のことかと思ってしまいますが、お言葉ありがとうございます。身にしみて嬉しく思います。私はミステリー小説や古書に関して恐ろしく無知な人間ですので、きわめて初歩的なあるいは見当はずれなこともお尋ねするかもしれません。よろしくお引き回しください。それではさっそく利用させていただきます。古い本から順番に行くことにして、本日は下記のとおりです。
●世界探偵文芸叢書
というのが大正15年から昭和2年あたりにかけて、大阪の波屋書房から刊行されています。全十巻の陣立てながら、『幻影城』の「日本探偵小説叢書目録」によれば「十巻完結したかどうか疑わしい。今私の手元には七巻までしか残っていない」とのことです。この叢書の全容はどなたかご存じでしょうか。とくに第六巻『闇に蠢く』をご所蔵の方がいらっしゃいましたら、ぜひともお声をおかけいただきたく、よろしくお願いいたします。
それから、いきなりこんなことを申しあげるのも何なのですが、乱歩の著書に関してさまざまにご教示をいただいても、遺憾ながらろくなお礼ができません。ご協力をたまわった方には『江戸川乱歩著書目録』を一部お贈りする、といった程度のことでご勘弁いただきたいと思います。のっけから厚かましくて恐縮ですが、なにとぞよろしくお願い申しあげます。
続刊は中止になりました.先日,春陽堂の社長にお目にかかったとき,うかがいました.>桜様.
海野忌講演会につきましては,今回は小西さんの先鋭疾風社ではなく,「『新青年』趣味」第9号(7月発行予定)の海野特集で取り扱います.講師の天瀬さんはもちろん,小西さんにもご執筆いただいています.そのほかに,昨年の「海野十三シンポジウム」の報告,論考には,『新青年』研究会メンバーのほかにゲストとして池田憲章さんにもご執筆いただいています.
ついでに申し上げますと,第二特集は浜尾四郎で,水谷準氏追悼記事もご用意しています.そしていつも通りの1本ものやレギュラー記事も掲載いたします.
かなり盛りだくさんです.どうぞお楽しみに.
と,今日は前宣伝です.内容が固まったら,改めてお知らせいたします.
昨年、「春陽文庫目録」2000.10、を入手して、「新刊案内」にでていたので、楽しみにしていました、
・怪奇・伝奇時代小説選集 16(1月刊)、17(2月刊)、18(未定)
・捕物時代小説選集 9(1月刊)、10(2月刊)、11(3月刊)
の五冊、書店には出ていません。そこで、書店のひとにおききしますと、どうやら、刊行の予定がないということ。見せられた目録には、赤線がひかれていました。
今年、そこからは、他の新刊もでていません。どうしたのでしょうか。
小林さん、伊藤松雄さんの小説集、まだまだありそうです。
プランゲ文庫、高山さんという方が尽力されていたのですね、ありがとうございます。前回も、小冊子がでていましたので、これもうれしいですね。
5月にはいり、古書目録が四冊しかきません。4月までは、通常通りにきていましたが、これは、やはり、紙ものよりも、ネットに力をいれているのでしょうか。
厳しい状況なのでしょうか、「紙」や「刷物」を愛するものとしては、心配です。
末永昭二 さん
海野忌講演会、ご盛況だったようで、おめでとうございます。
一度は伺ってみたいですが、簡単には行きません。
> プランゲ文庫展、ご教示ありがとうございました。初日にいらっしゃるとは流石。
前回の展示の際は、結局行けなくなってしまったので、今回は行けるときにと、初日に行きました。
ぜひ、行って見てください。
(ただし、小説系の展示は、そんなに多くはありません)
無謀松 さん
ありがとうございます。
さすがに、お祝いラッシュも落ち着いてきました。
ネットの注目は、kashibaさんのHPに移っているので、きっと最期の挨拶でしょう(笑)
これからもよろしくお願いします。
桜 さん、風狂さん
私の一言から、伊藤松雄の著書がこんなに明らかになるなんて。 凄いです。
ご教示ありがとうございます。
全古書連に出品された書籍、雑誌は、そろそろ目録に出てくるのでしょうか?
書肆風狂さんをはじめ、各古書店の目録、HPから目が離せません。
> 小林さん、プランゲ文庫展、おもしろい展示会と思われます。数年前の、展示会とは別の内容ですね、
> 以前も、子供関係の展示会もされていたのですが、「村上コレクション」を探る、ではなかったですね。
> 「村上」とは誰なのでしょうか。
村上寿世さんは、プランゲ文庫の公開、整理に取り組んでいた方ですが、志半ばで急逝されたようです。
その功績を称えるため、プランゲ文庫中の児童書を「村上コレクション」と名付けたとの事です。
(私も今回始めて知りました)
前回の「プランゲ文庫展」とは別の展示会です。前回は残念ながら行けませんでした。
今回の展示では、「第八部 特色有る地方出版」として、北海道と、広島での子ども向け出版を取り上げています。
(その関係か、広島、北海道を巡回する予定のようです)
「ぎんのすず」など広島での児童出版、北海道版の出版活動、共にこの掲示板を通して教えていただいた事でした。
Powered by T-Note Ver.3.20 |