芦辺さん
ごぶさたしています。
ドンクルカームルはオランダ語の donkerkamer、「暗い部屋」という意味ですね。
杉田玄白の『蘭学事始』、大槻玄澤の『蘭説辨惑』などにこの語は出てきます。
まことに興味津々です。
>中さん、日下さん
その菰田治郎右衛門が何をするかは言えませんが、ちなみにタイトルは「幻はドンクルカームル」と申します。実はこの作品、こちらの掲示板においでのある方がかかわられた本が大いなるヒントになっていますので、その方のもとには雑誌が届くでありましょう。
でも確かに僕が考えた役割より、巨大な騙し絵庭園を造る男とかの方がふさわしかったかもしれません。うーむ、どうしよう……って、どうにもなりませんが。
十年位前に家族で伊勢志摩に行った時に家族を
だまして名張まで寄り道しました。
生誕碑の前で写真を撮りましたが、当時は名張
市立図書館のことは知らなかった(当たり前)
のでそれだけで終わったのは残念です。(-_-;)
PS 「冷凍人間」抜きのバージョンの話は驚きました。
どなたかお持ちの方名乗り出て下さいませ。
日下です。
>ただ、「菰田治郎右衛門」なる人物が大富豪であったり遊園地をつくったり
>みたいな設定なのであれば、ちょっと考え直してみる必要がありそうです。
PCの前で吹き出してしまいました。中さんのレスポンスは面白すぎます。
乱歩の本自体は、ほとんど古書では買っていないため、書誌のデータに
あまりご協力できず申し訳ありません。
アンソロジーや収録本に関しては、いくつか発掘済みのものがあります
ので、仕事が一段落したら書き込みます。今しばらくのお待ちを。
■岩堀様
いつでも名張にお運びください。「真珠の小箱」で流された宴会シーンの現場、清風亭で宴会を催したいと思います。つい十日ほど前、やはりこの「小林文庫の新ゲストブック」でお近づきをいただいた東京在住の方が、大阪へのご出張のついでに名張市立図書館にお立ち寄りくださったのですが、その夜は名古屋泊まりとのことでしたので、なんだかあわただしい飲み会になってしまいました。したがいまして、名張では最低でも一泊していただき、一日目は乱歩生誕地碑など名張の町の見学、川魚料理の清風亭で宴会、炉端焼きの味ふくあたりで二次会という日程をこなし、近鉄大阪線名張駅前の名張シティホテルで一泊、翌日はまず名張市立図書館を見学したあと、伊賀牛のもりわきで昼食、それから菓子舗さわ田のランポパイ、山本松寿堂の二銭銅貨煎餅、木屋正酒造の乱歩幻影城あたりをおみやげにお帰りいただくというのが、ごく一般的なコースとなっております。
■芦辺拓様
“乱歩小説”の明確な定義というのは存在しないのですが、というか厳密には定義しようがないのですが、「D坂の密室殺人」や「天井裏の散歩者」といったタイトルの擬きは一応対象外、ということにしておりますので、作中人物の名前につきましても、とりあえずはそういった観点から判断したいと思います。ただ、「菰田治郎右衛門」なる人物が大富豪であったり遊園地をつくったりみたいな設定なのであれば、ちょっと考え直してみる必要がありそうです。
岩堀さん、文庫本バージョンもあります。芦辺さんが書かれておられますように、収録作が少なくなっています。
その春陽文庫には、2つ、バージョンがあるようです。私は、「冷凍人間」があるのを所有していますが、友人は、なぜか、その「冷凍人間」がないのを所有していました。
これは直接見て、確認していませんので、確かではありません。あるようですね。
しかし、本当に、あるのでしょうか。
「別冊シャレード 55 天城一特集 パート3」が送られてきました。鮎川さんと同い年なのです。すでに読んでいる「魔耶」ものですが、新鮮な気持ちで読ませます。
>岩堀さん
桃源社版『冷凍人間』から「妖塔記」「怪虫」「マガーロフ氏の日記」を外したのが、春陽文庫版『誰の屍体か』のようです。それと、「冷凍人間」は初出が「探偵倶楽部」なのですが、そのあとストーリーをふくらませ、少年主人公を加えて学習誌に連載したジュヴナイル版「冷凍人間」が書かれたのです。
全然関係ありませんが、今度「小説宝石」誌に載る捕物帳第2話で、作中人物に「菰田治郎右衛門」という名を与えたのですが、これだけでは“乱歩小説”にはなりませんよね?>中さん
桜様、芦辺様
私も、昭和37年ごろでしょうか「冷凍人間」買った記憶あります。
ごく小さな本屋で見つけて「おう、鮎川哲也だ」と喜んだものです。
桃源社だったんですね。文庫本だったのは覚えていたのですが。
この本、友人に貸してそれっきり戻って来なかったのです。当時は
そんなにも思わなかったのですが、今となっては大変口惜しいです(^o^)。
もっとも、自分でも「翳ある墓標」など読了後「面白くない」と捨て
ちゃったりして・・・。これまた「若き日の過ち」と後悔しきりです。
うっすらとした記憶では、「冷凍人間」という作品ははジュブナイル
物のような記憶ですが違うかな?
なんにしても、光文社文庫買ってみたくなりました。
大塚様
オフ会写真、無事届いたようですね。又宜しくお願いします。
>桜さん
大当たり、であります。ミステリという沃野に気づきながら、小説の面白さに目覚めさせてくれたSFにも愛着があった16歳の当時、『冷凍人間』というタイトルの本格推理作品集に出会った意味は大きかったと思います。ただ、鮎川先生の著書でこのタイトルということになると、中身についていささか説明が必要なのであえて省略したわけなのです。
光文社文庫の、鮎川さんの二冊が出ました。そのなかの、芦辺さんのエッセイをよんでいますと、十六歳の頃に、とある日本海側の、古書店で遭遇した、鮎川さんの本が出てきます。題名はないので、少し考えてみます。
『冷凍人間』昭和三三年、桃源社
でしょうか。八篇の短編を含み、鬼貫警部もの、星影龍三もの、それぞれ、二篇あります。後は、ノンシリーズです。
近頃は、みかけないもののひとつです。
大塚さん、「ネオ書房」、ここの掲示板ででてくる名前ですが、貸本店なのですね。ときどき、いまでも、その判がおされた本に古書店で遭遇します。
もうひとつ忘れていました。北口のアーケード街から続く通りに、まず、「ネオ書房」。大井町のものと同じ。最近の漫画コミック本と新古のヒット本が中心。さらに奥に進んだところに、「ネギシ読書会」中杉通り店。ここも、同じような品揃えでした。
私のPCも木曜日の朝にWINDOWSが飛んで、この間の状況についてはあまりよくわかりませんが、やっと復旧したところです。まとめて、レスします。
>小林オーナー
30万アクセスおめでとうございます。
>岩堀様
OFF会の写真のご返事が遅れ申し訳ありません。
>須川様
ダブり本のデータ消えてしまいました。申し訳ありません。
このところ、成瀬巳喜男監督作品の特集があって阿佐ヶ谷に通い詰めており、周辺の古本屋を散策してみました。今月筑摩文庫から出た本にも出ているように、中野から荻窪の間は、これまで余り縁のない土地でしたが古本屋は集中しているようです。ただし、ほとんど刈り尽くされてしまった感があります。
南口の「弘栄」は国内本格ミステリの蔵書では相当なものですが、値付けが私自身の相場観の3〜5倍以上。これはと思う本は、ほとんど文庫は3千円、ハードは5千円以上ついていました。ダブりも多かったですが。
北口のよみた屋もミステリーに関しては刈り尽くされた感じ。ミステリではありませんが個人的には青天井でもいいと思うジャン・パウル全集が1冊5百円、早川ミステリ337ナイオ・マーシュの「ヴァルカン劇場の夜」が4百円と、値付けもちぐはぐな感じです。
小林文庫です。
桜さんに先に、書いていただきましたが…
昨日の日中(10:00〜16:00くらい?)に、「小林文庫のゲストブック」、「黒猫荘」にアクセスできない状況が発生していたようです。
「黒猫荘」の方では、投稿が消えてう事もありました。
ご迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした。
以前にも、同様の現象あり、プロバイダーのトラブルに間違いないと思うのですが、プロバイダーからは何の説明もありません。
少し、怒っています。
また、同じようなトラブルが有った場合は、掲示板などでご報告下さい。
岩堀さん
> なにかで必要な折、お役にたてば…と思います(^o^)。
必要なことは、無い方が…(笑)
> 皆さんに楽しんで頂けたようで、幹事団としても大変嬉しいです。
> ミステリー談義を肴にして気持ちよく飲める機会を時々作りましょう。
幹事団の皆様の万全の準備のおかげで、本当に楽しい会になりました。
「鎌倉散策」も新鮮で、良かったですね。
また、このような機会を持ちたいです。
> でもオーナーの建国?の基本精神(ミステリーに関することなら何でも)は変わって
> いないと思います。
はい、変わっていません。
「ミステリーを好きになってね」が、最初の気持ちですから、知識のレベルの高い人も、普通のミステリーファンも、対等の立場で、ミステリー語り合える場所で有って欲しいと思っています。
と言う訳で、気楽な書き込みも、どんどんお願いします。
小林さんが「白梅軒」で書かれておられますように、やはり、入り込めない状況があったようです。
末永さん、那珂良二さんについては、黒崎さんは実際に関係者に会われたようですね。見守ります。
岩堀さん、私も、下に上げられた「乱歩幻想譜」、こちらは文庫本でしたが、行方知れずのため、購入。資料がおおく頻出していたことに、再読して、驚きました。
久しぶりの書き込みです。
中 相作さま
今朝早起き(^o^)して、「真珠の小箱」みました。いよいよ名張に
行きたくなってきました。
乱歩帰郷の折の宴会シーンがよかったですね。
オーナーさま
>「湘南オフ会」のアリバイ写真、昨日受け取りました。
>大変ありがとうございます。
なにかで必要な折、お役にたてば…と思います(^o^)。
>「湘南オフ会」は、蒐書や研究で実績のある方が多く、大変刺激的でした。
>また、この様な機会を持ちたいですね。
皆さんに楽しんで頂けたようで、幹事団としても大変嬉しいです。
ミステリー談義を肴にして気持ちよく飲める機会を時々作りましょう。
遅ればせながら30万アクセスおめでとう御座います。須川さんも
おっしゃってる通りこの頃は凄まじい変貌ぶりですが、でもオーナー
の建国?の基本精神(ミステリーに関することなら何でも)は変わって
いないと思います。須川さんが、“蒐書や研究で実績”のない人なら
私などは逃げ出さなければなりませんけど、私はこれからも気楽に臆面も
なく書きこむつもりですよ(^o^)。
…というわけで、気楽に、最近読んだ本の話です。
斎藤 栄「乱歩幻想譜」光風社書店
乱歩関係が話題になっているので、ツンドク棚から抜き出したのですが、
なかなか良かったです。乱歩作品 再読したくなってきました。
ところでこの本、奥付に発行年月日が全く入っていません(カバー折り
返し部にはあり)。私は「初体験」ですが、こういうのは珍しくないんで
しょうか。
ミステリー文学資料館編「『探偵文藝』傑作選」 光文社文庫
大仏次郎が「波野白跳」名義で書いているのが珍しかったです(「台湾パナ
マ」)。
そういえば、彼のノンフィクション代表作とも言える「ドレフュス事件」も
ミステリ風で非常に面白く読んだ記憶あります。
ノックス「三つの栓」東都書房世界推理小説大系16巻
だいぶ前のオフ会で、この大系の未読巻読破を公約したのでポツポツ
読んでます。「三つの栓」は東都版でしか読めないと言う点で意義あり
ですが、面白さとしてはやはり「陸橋殺人事件」が上と思います。
アクセスが少なく、どうしたことかと思いましたが、アクセスできなかったのですね。
私は直接ここにブックマークをしているので気付きませんでした。理由がわかって安心しました。
那珂さんのことはおいおい発表されるようです。しばらく静観しましょう。
小林さん、昨日は、HPに入り込めませんでした。原因は、なんでしょうか。
末永さん、ありがとうございます。
下のHPで、あきらかになるのでしょうか。
献呈署名の人と関連があるのか、楽しみにしています。那珂川ではなく、本名が明かされるのでしょうか。那珂良二さん、作品の多くが判明すれば、作品がさらに増えるのでしょうか。
青木一雄さんが逝去されました。84歳。『「とんち教室」の時代』1999.2月、展望社を読み始める。昭和20年から43年まで、放送されたようです。貴重な証言がかかれています。
巻末をみますと、著作もこれ意外に有ります。
上のURL(黒崎義久さんのHP)をご覧ください。
何という偶然か、つい最近、私と桜様がここで書き込んでいた謎のSF作家、那珂良二さんの御遺族から、黒崎さんのところにご連絡があったそうです。
これで長らく謎だった那珂良二さんのことが明らかになるらしいです。
これほどネットの力のすごさを感じたことはありません。
テレビ番組のお知らせです。毎日放送制作の「真珠の小箱」という15分番組で、「乱歩・その夢と真実─三重─」が放送されます。ロケ地は三重県名張市、出演は有栖川有栖さん。放送日程は下記のとおりです。
7月14日(土)
・MBS(大阪)午前9時45分〜10時
・CBC(名古屋)午前6時45分〜7時
7月15日(日)
・TBS(東京)午前6時15分〜6時30分
もう少し詳しいことは当方のホームページに記してあります。
■宮澤様
お知らせありがとうございました。成田さんのページ、拝見いたしました。『続・幻影城』だけで終わらずに『探偵小説の「謎」』までひもといてみるというのは、すでにして素人の手口ではありません。勉強になりました。小林信彦さんの「人生は五十一から」を検索してみましたところ、文藝春秋から単行本が出ているようですので、探してみたいと思います。
■平山雄一様
作品そのものは未見ですが、小林文庫オーナー様からお知らせいただいたとおり、「影男」で言及されているのは鷲尾三郎の「妖魔」=「悪魔の函」であると見て差し支えないように思われます。「影男」では、ある登場人物が密室に関する蘊蓄を披露するシーンでこのトリックが紹介されておりますが、あの密室講義の密室はすべて実在の事件として語られていますから、「山形県」や「樫の木」はアクチュアリティを付与するために乱歩が加えたものかとも思われます。この作品は乱歩の『日本探偵小説事典』の「鷲尾三郎」(p.510)にも出てくるのですが、乱歩がトリックは面白いけど文体がてんで駄目駄目な作であると思っていたせいか、作品タイトルは記されておりません。
■末永昭二様
私の場合、はばかりながら本名です。私は現在名張市に住んでおりますが、亡父は名張市の北に隣接する上野市の出身で、旧村名でいえば名賀郡依那古村というのが私にとって父祖の地です。この依那古という在所には中という姓が比較的多く、亡父の妹など嫁ぎ先がやはり中という家でしたから結婚しても姓が変わることはなかったという、なんですか田舎ミステリーの小ネタにつかえそうなエピソードをそのまま体現して生きております。しかしまあ、親戚縁者を見回してもろくな奴がいないのはたしかです。
小栗虫太郎さんの、雄鶏社のものを手に入れました。すでにあったのが
『海象に舌なきや其の他』推理小説叢書8、昭和二二年
後書 木々高太郎
新たに手にしたのが、収録作は同じですが
『完全犯罪』昭和二四年、 装丁 渡辺幸雄
後書 木々高太郎、はない
で、同じ雄鶏社ながら、前者とは異なる、赤を基調とした仙花紙本です。
須川さん
お祝い、ありがとうございます。
> 僕は“蒐書や研究で実績”のある人間ではありませんが、時々訪問させてください(-_-;)
須川さんは、「実績の有る人」の中に、数えられていますが…。(笑)
> のどかな昔を思い出しました。
確かに、口を挟むタイミングが難しくなっていますが…(爆)
ミステリー好きが、居酒屋で雑談しているようなつもりで、気軽に話題に参加して下さい。
「そうそう…」、とか、「そう言えば…」とか、「それはどう言うこと?」とか。
あんまり、難く考えないで下さいね。 >皆さま
平山雄一 さん
> 鷲尾三郎の題名、ありがとうございます。さっそく探してみ
私が「これが、影男で引用した作品にあたるかは解りません」と書いたのは、それぞれの発表時期が接近していて、(発表時期の)前後関係が確認できなかったからでした。
一応調べてみました。
「妖魔」=「悪魔の函」の発表は、昭和28年4月。『続・幻影城』は29年6月。
「影男」の連載が30年1月から、なので時期的には矛盾は無いようです。
「悪魔の函」のトリックは、「類別トリック修正」のトリックと一致しています。
ただし、山形県の事件でもなければ、樫の木も出てきません。
いつの間にか、久我荘多郎が集まり始めました。
戦前の小説、三冊です。
4 栄落春秋記 昭和十八、立誠堂
奥付には、荘太郎、とあるが、表誌には荘多郎
5 三人の母 昭和十八、洋山堂書店
6 勝ち抜く主従 昭和十八、洋山堂書店
戦前では、どのくらいあるのでしょうか、また経歴もわかりません。読むと、雑誌に連載された長編小説です。
やはり、日満殺人事件、昭和十一年を入手しないと、いけません。
僕は“蒐書や研究で実績”のある人間では
ありませんが、時々訪問させてください(-_-;)
それにしても凄まじい変貌ぶりで改めて
のどかな昔を思い出しました。
(↑昔は良かったという意味ではありません)
オーナー様、
鷲尾三郎の題名、ありがとうございます。さっそく探してみます。
小林さん、例の目録、8月ですね、私も出遅れてしまい、案内係の女性は、探偵小説はすぐに売りきれです、と言いながら、次回の正確な日にちを言ってくれませんね。
時の運でしょうか。
そこから送られてくるFAXには、多くの正確な情報がかかれていて、これには安心できます。
書店で、新本格派のアンソロジー、講談社ノベルス、購入。リストがありますので、後年、貴重になりますね。
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