推理小説 書評リスト

1997年4月〜6月

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《97年4月》
『修羅の終わり』 貫井徳郎(講談社)
    笠井潔・評 〈エンターテインメント情勢分析〉すばる  1997年5月号
    ※ 人物と空虚

◆「エンターテインメント私のベスト3」 森下一仁・評 日本経済新聞 1997年4月6日
    『斎藤家の核弾頭』 篠田節子(朝日新聞社)
    ※ 近未来の権力と人間を問う

◆「エンターテインメント私のベスト3」 新保博久・評 日本経済新聞 1997年4月13日
    『疫病神』 黒川博行(新潮社)
    ※ 大阪弁掛け合い楽天的気分に
    『美女』 連城三紀彦(集英社)
    『修羅の終わり』 貫井徳郎(講談社)

◆「新刊めったくたガイド」 北上次郎・評 本の雑誌 1997年5月号
    『競馬狂ブルース』 石月正広(双葉社)
    『BC!な話』 竹内久美子(新潮社)
    『霧の橋』 乙川優三郎(講談社)
    『少女達がいた街』 柴田よしき(角川書店)
    『斎藤家の核弾頭』 篠田節子(朝日新聞社)
    『バニシングポイント』 佐藤正午(集英社)
    『ビート・オブ・ハート』 ビリー・レッツ(文藝春秋・文春文庫)

◆「新刊めったくたガイド」 池上冬樹・評 本の雑誌 1997年5月号
    『マニアックラブ』 横森理香(幻冬舎)
    『顔をなくした女』 大平健(岩波書店)
    『家族狂』 中村うさぎ(角川書店)
    『ガール』 桜井亜美(幻冬舎)
    『曳かれ者』 小杉健治(角川書店)
    『修羅の終わり』 貫井徳郎(講談社)
    『ヴァルハラ城の悪魔』 宇神幸男(講談社ノベルス)

◆『あと千回の晩飯』 山田風太郎(朝日新聞社)
    日下三蔵・評 SPA! 1997年4月16日号
    ※ 腹を抱えて笑いながら、老い、そして死を思う

◆「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 1997年4月17日号
    『妖鳥 ハルピュイア』 山田正紀(幻冬舎ノベルス) ★★★★
    ※ …「鬼才が挑む入魂のオペ」という法月コピーに嘘偽りなし。
    『EM エンバーミング』 雨宮早希(幻冬舎ノベルス) ★★★1/2

◆『幻少女』 高橋克彦(角川ミニ文庫) 〈メインディッシュ1〉
    大多和伴彦・評 週刊宝石 1997年4月24日号

◆『笑い姫』 皆川博子(朝日新聞社)
    井家上隆幸・評 サンデー毎日 1997年4月13日号

◆『原罪の庭』 篠田真由美(講談社ノベルス)
    (仁)評 日本経済新聞 1997年4月19日

◆「エンターテインメント 国内ミステリー」 香山二三郎・評 産経新聞 1997年4月12日夕刊
    『クーデター』 楡周平(宝島社)
    『斎藤家の核弾頭』 篠田節子(朝日新聞社)
    『疫病神』 黒川博行(新潮社)

◆『疫病神』 黒川博行(新潮社)
    吉野仁・評 小説すばる 1997年5月号
    ※ ラストまで一気に楽しめる 黒川博行の『疫病神』は国産犯罪小説の傑作だ!

◆『炎都』  柴田よしき(徳間書店トクマ・ノベルズ)
    大森望・評 小説すばる 1997年5月号
    ※ 現代の京都に妖怪が跋扈する! 驚天動地の妖怪災害ノベル

◆『美女』 連城三紀彦(集英社)
    千街晶之・評 週刊朝日 1997年4月25日号
    ※ 透明な純愛小説と粘着質な官能小説を同時に読んだ気分に陥る謎物語

◆『疫病神』 黒川博行(新潮社)
    高野庸一・評 サンデー毎日 1997年5月4日号
    ※ 利権の亡者どもと対決する二人

◆『疫病神』 黒川博行(新潮社)
    茶木則雄・評 オール讀物 1997年5月号
    ※ 汚れた世界を疾走する小悪党二人

◆『斎藤家の核弾頭』 篠田節子(朝日新聞社)
    白石朗 オール讀物 1997年5月号
    ※ 父は立ち上がる、核兵器を手に

◆「国内ミステリーベスト3」 長谷部史親・評 小説現代 1997年5月号
    『疫病神』 黒川博行(新潮社)
    『曳かれ者』 小杉健治(角川書店)
    『ヴァルハラ城の悪魔』 宇神幸男(講談社ノベルス)

◆「現代小説ベスト3」 関口苑生・評 小説現代 1997年5月号
    『美女』 連城三紀彦(集英社)

◆「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 1997年5月1日・8日号
    『種の終焉』 北上秋彦(祥伝社ノン・ノベル) ★★★★1/2
    ※ まだ粗削りだが、風呂敷の広げかたやパワフルなストーリーテリングは充分魅力的

◆『斎藤家の核弾頭』 篠田節子(朝日新聞社)〈今月の7冊〉
    文・三橋暁 Views 1997年6月号
    ※ 西暦2075年。超管理国家ニッポンに年金暮らしの父さんが宣戦布告!

◆「HMM Book Review Jミステリ・レビュー」 西上心太・評 ミステリマガジン 1997年6月号
    『疫病神』 黒川博行(新潮社)
    『古書狩り』 横田順彌(ジャストシステム)
    『紫陽花の花のごとくに』 松木麗(読売新聞社)
    『瞬間移動死体』 西澤保彦(講談社ノベルス)
    『原罪の庭』 篠田真由美(講談社ノベルス)

◆「今月のベストミステリー・国内」 香山二三郎・評 小説推理 1997年6月号
    『疫病神』 黒川博行(新潮社)
    『妖鳥 ハルピュイア』 山田正紀(幻冬舎ノベルス)
    『瞬間移動死体』 西澤保彦(講談社ノベルス)
    『スリープ・ウォーカー』 杉元伶一(講談社ノベルス) (Best Mystery)

◆『美女』 連城三紀彦(集英社)
    浅田次郎・評 朝日新聞 1997年4月27日
    ※ 緊張感漲る日常風景堪能させる小説の嘘



《97年5月》
『覆面作家の夢の家』 北村薫(角川書店)〈ニューウエーブ作家が選ぶ、今月のミステリー〉
    貫井徳郎・評 uno! 1997年6月号

◆『種の終焉』 北上秋彦(祥伝社)
    鏡明・評 読売新聞 1997年4月28日
    ※ アジアの危機 一気に謎解き

◆『少女達がいた街』 柴田よしき(角川書店)
    長谷部史親・評 サンデー毎日 1997年5月11・18日号
    ※ 多様な工夫を凝らした叙述技法

◆『續・日本殺人事件』 山口雅也(角川書店)
    笠井潔・評 〈エンターテインメント情勢分析〉すばる  1997年6月号
    ※ 模像と鏡像

◆『封印再度』 森博嗣(講談社ノベルス)
 『バビロン空中庭園の殺人』小森健太朗(祥伝社ノン・ポシェット)
 『3LDK要塞山崎家』太田忠司(幻冬舎ノベルス)
    大森望・評 アニメージュ 1997年6月号

◆『不夜城』 馳星周(角川書店)
    百人書評 ダ・ヴィンチ 1997年6月号

◆『日本国殺人事件』 吉村達也(角川春樹事務所・ハルキ文庫)
    大多和伴彦・評 週刊宝石 1997年5月22日号

◆『涙はふくな、凍るまで』 大沢在昌(朝日新聞社)
    桜井哲夫・評 朝日新聞 1997年5月11日
    ※ え、ロシア・マフィア 何で巻き込まれるの

◆「エンターテインメント私のベスト3」 新保博久・評 日本経済新聞 1997年5月18日
    『樹下の想い』 藤田宜永(講談社)
    ※ 大人の恋 密かに脈打つ冒険心
    『妖鳥 ハルピュイア』 山田正紀(幻冬舎ノベルス)
    『涙はふくな、凍るまで』 大沢在昌(朝日新聞社)

◆「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 1997年5月22日号
    『アンデスの十字架』 高尾佐介(文藝春秋) ★★★1/2
    『風よ、撃て』 三宅彰(文藝春秋) ★★★★
    ※ …謎解き主調の前半からサスペンス活劇へ一転させる力業に拍手。

◆『疫病神』 黒川博行(新潮社)
    (無署名) 産経新聞 1997年5月10日
    ※ テンポ良い社会派ミステリー

◆「新刊めったくたガイド」 北上次郎・評 本の雑誌 1997年6月号
    『鉄道員』 浅田次郎(集英社)
    『幻の声』 宇江佐真理(文藝春秋)
    『瞬間移動死体』 西澤保彦(講談社ノベルス)
    『古書狩り』 横田順彌(ジャストシステム)
    『碧血剣一』 金庸(徳間書店)

◆「新刊めったくたガイド」 池上冬樹・評 本の雑誌 1997年6月号
    『蝶々と戦車・何を見ても何かを思いだす』 ヘミングウェイ(新潮文庫)
    『樹下の想い』 藤田宜永(講談社)
    『疫病神』 黒川博行(新潮社)
    『101号室の女』 折原一(講談社)
    『メドゥサ、鏡をごらん』 井上夢人(双葉社)
    『めまい』 唯川恵(集英社)

◆『封印再度』 森博嗣(講談社ノベルス)
    池波志乃・評 週刊朝日 1997年5月30日号
    ※ 著者のロジック、価値観が 一冊を通じて方程式となっている

◆『遭難者』 折原一(実業之日本社)
    大多和伴彦・評 週刊宝石 1997年6月5日号

◆「国内ミステリーベスト3」 長谷部史親・評 小説現代 1997年6月号
    『雨のなかの犬』 香納諒一(講談社)
    『風よ、撃て』 三宅彰(文藝春秋)
    『黒殺 − 殺戮者の街』 荻史朗(光文社カッパノベルス)

◆「HMM Book Review Jミステリ・レビュー」 西上心太・評 ミステリマガジン 1997年7月号
    『妖鳥 ハルピュイア』 山田正紀(幻冬舎ノベルス)
    『神の子の密室』 小森健太朗(講談社ノベルス)
    『風よ、撃て』 三宅彰(文藝春秋)
    『雨のなかの犬』 香納諒一(講談社)

◆『妖異百物語 (第一夜、第二夜)』 鮎川哲也・芦辺拓・編(出版芸術社)
    宝田茂樹・評 産経新聞 1997年4月12日
    ※ 埋もれた怪談のアンソロジー

◆『枯れ蔵』 永井するみ(新潮社)
    茶木則雄・評 潮 1997年4月号

◆『メドゥサ、鏡をごらん』 井上夢人(双葉社)
    香山二三郎・評 潮 1997年5月号

◆『古書狩り』 横田順彌(ジャストシステム)
    長山靖生・評 RONZA 1997年6月号
    ※ 書物への愛憎悲喜こもごも

◆『スリープ・ウォーカー』 杉元伶一(講談社ノベルス)
    吉野仁・評 小説すばる 1997年6月号
    ※ あらゆることを洒落のめす主人公の語りが魅力。快作『スリープ・ウォーカー』。

◆『封印再度』 森博嗣(講談社ノベルス)
    大森望・評 小説すばる 1997年6月号
    ※ シリーズ完結編。破天荒なラブストーリー・ミステリ、森博嗣『封印再度』。

◆「エンターテインメント 国内ミステリー」 香山二三郎・評 産経新聞 1997年5月17日夕刊
    『スリープ・ウォーカー』 杉元伶一(講談社ノベルス)
    『風よ、撃て』 三宅彰(文藝春秋)
    『種の終焉』 北上秋彦(祥伝社ノンノベル

◆『迷走航路』 青木慎治(新潮社)
    茶木則雄・評 産経新聞 1997年5月17日

◆『封印再度』 森博嗣(講談社ノベルス)〈ニューウエーブ作家が選ぶ、今月のミステリー〉
    我孫子武丸・評 Uno! 1997年7月号

◆『浅見光彦へのLOVE LETTER』 上西恵子(KKベストセラーズ)〈私のお気に入り〉
    青柳いずみこ・評 読売新聞 1997年5月19日

◆『奇跡の人』 真保裕一(角川書店)〈私のお気に入り〉
    北上次郎・評 読売新聞 1997年5月26日
    ※ 読む醍醐味 すごいの一言

◆「新刊チェックリスト【日本編】ピックアップ」 山前譲・評 EQ1997年7月号
    『警察署長』 石井竜生・井原まなみ(光文社カッパノベルス)
    『曳かれ者』 小杉健治(角川書店)
    『少女達がいた街』 柴田よしき(角川書店)
    『修羅の終わり』 貫井徳郎(講談社)
    『紫陽花の花のごとく』 松木麗(読売新聞社)
    『今夜も木枯し』 風間一輝(幻冬舎)
    『アフロディテの首』 森真沙子(実業之日本社)
    『ヴァルハラ城の悪魔』 宇神幸男(講談社ノベルス)
    『古書狩り』 横田順彌(ジャストシステム)
    『續・日本殺人事件』 山口雅也(角川書店)
    『スラム・ダンク・マーダーその他』 平石貴樹(東京創元社)

◆「今月のベストミステリー・国内」 香山二三郎・評 小説推理 1997年7月号
    『雨のなかの犬』 香納諒一(講談社)
    『風よ、撃て』 三宅彰(文藝春秋)
    『種の終焉』 北上秋彦(祥伝社ノンノベル) 
    ※ それだけで一冊書けそう多彩なミステリー趣向を全篇に惜しげもなく駆使している

◆『斎藤家の核弾頭』 篠田節子(朝日新聞社)
    長薗安浩・評 週刊朝日 1997年6月6日号
    ※ 超管理国家の日本描いた近未来小説 今の日本の矛盾が浮上してくる

◆『疫病神』 黒川博行(新潮社)
    イッセー尾形・評 週刊朝日 1997年6月6日号
    ※ この小説にひそむ「破滅願望」は今日性を帯びている

◆「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 1997年6月5日号
    『頭弾』 樋口明雄(講談社) ★★★★1/2
    ※ まさに日本冒険小説界に活を入れる傑作の登場である。

◆『狐罠』 北森鴻(講談社)〈今月の7冊〉
    文・山前譲 Views 1997年7月号
    ※ "騙される快感"が二重三重に味わえる古美術界ミステリー

◆『古書狩り』 横田順彌(ジャストシステム)〈今月の7冊〉
    文・鏡明 Views 1997年7月号
    ※ 世俗的な価値から離れた古本コレクターの恐るべき世界



《97年6月》
『樹下の想い』 藤田宜永(講談社)
    笠井潔・評 〈エンターテインメント情勢分析〉すばる  1997年7月号
    ※ 恋愛と形式

◆『封印再度』 森博嗣(講談社ノベルス)〈ぶっく・レストラン〉
    (荻)・評 週刊小説 1997年6月27日号
    ※ 緻密かつ優美な論理ミステリー

◆『奇跡の人』 真保裕一(角川書店)〈今週のベスト・エンターテインメント〉
    長谷部史親・評 週刊現代 1997年6月21日号
    ※ 生死の境から奇跡的に生還した男の 失われた過去に潜む驚くべき謎とは

◆「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 1997年6月19日号
    『ひまわりの祝祭』 藤原伊織(講談社) ★★★★1/2
    ※ …主人公を始めキャラ造型の妙を堪能するだけでも待った甲斐はあり

◆「新刊めったくたガイド」 北上次郎・評 本の雑誌 1997年7月号
    『奇跡の人』 真保裕一(角川書店)
    『種の終焉』 北上秋彦(祥伝社ノンノベル)
    『雨のなかの犬』 香納諒一(講談社)
    『川柳人 川上三太郎』 林えり子(河出書房新社)
    『轟く土俵』 もりたなるお(新人物往来社)
    『漆の実のみのる国』 藤沢周平(文藝春秋)

◆「新刊めったくたガイド」 池上冬樹・評 本の雑誌 1997年7月号
    『EM エンバーミング』 雨宮早希(幻冬舎ノベルス)
    『覗く女(スキャンダル・ハンター)』 岡江多紀(祥伝社ノンノベル)
    『スリープ・ウォーカー』 杉元伶一(講談社ノベルス)
    『雨のなかの犬』 香納諒一(講談社)
    『アンデスの十字架』 高尾佐介(文藝春秋)
    『風よ、撃て』 三宅彰(文藝春秋)

◆『風よ、撃て』 三宅彰(文藝春秋)
    (M)・評 毎日新聞 1997年6月2日夕刊
    ※ とびきりのサスペンスとは思わないが、何時間かを心地よく費やすことはできる。

◆「エンターテインメント 国内ミステリー」 香山二三郎・評 産経新聞 1997年6月14日夕刊
    『逃亡』 帚木蓬生(新潮社)
    『頭弾』 樋口明雄(講談社)
    『狐罠』 北森鴻(講談社)

◆『ひまわりの祝祭』 藤原伊織(講談社)(今週のベスト・エンターテインメント)
    藤森嵐・評 週刊現代 1997年6月28日号
    ※ 日本的私小説の世界と宝探しの冒険が 見事に融合した待望のハードボイルド

◆「エンターテインメント私のベスト3」 新保博久・評 日本経済新聞 1997年6月22日
    『狐罠』 北森鴻(講談社)
    ※ 骨董業界を現代的に味つけ
    『誰もわたしを愛さない』 樋口有介(講談社)
    『罠が聴こえる』 平野肇(祥伝社ノンノベル)

◆『涙はふくな、凍るまで』 大沢在昌(朝日新聞社)
    長谷部史親・評 サンデー毎日 1997年6月8日号
    ※ ハードボイルドとユーモアと

◆『ヴァルハラ城の悪魔』 宇神幸男(講談社ノベルス)〈私のお気に入り〉
    青柳いずみこ・評 読売新聞 1997年6月17日

◆『アナザヘヴン(上下)』 飯田襄治・梓河人(角川書店)
    千街晶之・評 週刊朝日 1997年6月20日号
    ※ 猟奇的な連続殺人犯が死体で見つかる それは悪夢の始まりに過ぎなかった

◆『逃亡』 帚木蓬生(新潮社)
    (K)・評 毎日新聞 1997年6月23日夕刊
    ※ 戦争裁判とは何か

◆『奇跡の人』 真保裕一(角川書店)
    吉野仁・評 小説すばる 1997年7月号
    ※ 従来の冒険活劇とは趣の違う新境地を開いた意欲作。

◆『鉄道員』 浅田次郎(集英社)
    大森望・評 小説すばる 1997年7月号
    ※ 掟破りの泣かせテクニック。今年度の短編ベストワンか?

◆『逃亡』 帚木蓬生(新潮社)
    吉野仁・評 オール讀物 1997年7月号
    ※ 国家の人身御供となった憲兵の長く孤独な逃亡

◆『1809』 佐藤亜紀(文藝春秋)
    白石朗・評 オール讀物 1997年7月号
    ※ 謎めいた陰謀をめぐる華麗な冒険譚

◆『奇跡の人』 真保裕一(角川書店)
    茶木則雄・評 オール讀物 1997年7月号
    ※ 緊迫した"喪失"と"獲得"の物語

◆「国内ミステリーベスト3」 長谷部史親・評 小説現代 1997年7月号
    『プラハの春』 春江一也(集英社)
    『狐罠』 北森鴻(講談社)
    『「長崎の鐘」殺人事件』 吉村達也(徳間書店トクマ・ノベルズ)

◆「現代ミステリーベスト3」 関口苑生・評 小説現代 1997年7月号
    『逃亡』 帚木蓬生(新潮社)

◆「HMM Book Review Jミステリ・レビュー」 西上心太・評 ミステリマガジン 1997年8月号
    『誰もわたしを愛さない』 樋口有介(講談社)
    『道順は彼女に訊く』 片岡義男(潮出版社)
    『遭難者』 折原一(実業之日本社)
    『狐罠』 北森鴻(講談社)

◆「今月のベストミステリー・国内」 香山二三郎・評 小説推理 1997年8月号
    『狐罠』 北森鴻(講談社) 
    ※ それだけで一冊書けそう多彩なミステリー趣向を全篇に惜しげもなく駆使している
    『奇跡の人』 真保裕一(角川書店)
    『逃亡』 帚木蓬生(新潮社)
    『頭弾』 樋口明雄(講談社)

◆『ひまわりの祝祭』 藤原伊織(講談社)(今月の7冊)
    井家上隆幸・評 Views 1997年8月号
    ※ カネと権力と美がロンドを踊る……。「虚無」に迫る2年ぶりの長編

◆『遭難者』 折原一(実業之日本社)(今月の7冊)
    藤崎吾郎・評 Views 1997年8月号
    ※ 地の文を使わずに、「追悼集」の記録から登山家の死の謎を解く

◆『逃亡』 帚木蓬生(新潮社)(特選サスペンス)
    吉野仁・評 週刊現代 1997年7月5日号
    ※ 「国」に見捨てられた元憲兵達の 戦犯としての苦悩の逃避行を描く

◆「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 1997年7月3日号
    『嗤う伊右衛門』 京極夏彦(中央公論社) ★★★★1/2
    ※ …ご存じ京極堂シリーズより耽美的だし、あっと驚く謎解き趣向もり。
    『黒い家』 貴志祐介(角川書店) ★★★★1/2

◆『プラハの春』 春江一也(集英社)
    江頭寛・評 日本経済新聞 1997年6月29日
    ※ 日本の外交へのアンチテーゼ


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last up date 1997/08/17